導入前の課題
- 増え続けるデータ容量への対応
- NAS運用管理のストレス
- NASとクラウドとの連携の難しさ
導入システム
- DiskStation DS1517+ ×2
- Expansion Unit DX517 ×2
導入メリット
- ホットスワップで簡単増設
- 法定停電にも確実に対応
- 簡単な設定でクラウド連携を実現
「NASの不具合は業務全体に大きな影響を及ぼします。Synology NASは、これまで感じていたNAS運用の不満をすべて解消するものでした」
専務取締役
高橋 実氏
「HAクラスタリングによる可用性はもちろん、ホットスワップによる増設など、業務を止めずに運用できるSynology NASは、ストレスなく管理できます」
編集担当及びIT管理担当
浜野 一成氏
IT分野のBtoB事業支援を軸に 多様なコンテンツを制作
株式会社ハッシュは、IT分野のセールスプロモーションに軸足を置く従業員30名ほどのコンテンツ制作会社。その第一の特徴は、ITベンダー各社の販売促進(販促)業務の支援に特化し、ニーズに応じ、紙媒体から動画まで含めたWebコンテンツまで幅広く手掛ける点にある。1991年の創業当時から続く、事例記事の取材・制作はその一例だ。全国津々浦々の企業に足を運び、その課題とIT導入効果に直接触れることで蓄えた知識は、同社のプロモーション支援事業の重要なバックボーンの一つになっている。さらに8年前からは、日本進出間もない分冊百科出版社の制作支援もスタート。BtoC向けの制作業務ははじめての取り組みだったが、今日ではその売上も順調に伸長し、IT分野に続く同社の第二の重要な柱に成長している。
管理の容易さを評価しシノロジーNASに移行
同社がNAS製品を導入したのは2008年のことだ。だが、その運用には多くの苦労があったという。専務取締役の高橋 実氏はこう振り返る。
「際限なく増え続けるファイルデータへの対応という普遍的な問題だけでなく、製品の信頼性という観点でも課題は多いと感じました。以前は国内メーカー製NASを連携することでデータバックアップを行ってきたのですが、気づかない間にバックアップできていないなど、管理者泣かせのトラブルが頻発していました。管理に関するメーカーのサポートも不十分で、その点についても不満は大きかったですね」
こうした中、KSGのプレスカンファレンスで知ったのがSynology NASだった。
「プレス発表を聞き、これまで感じていたNASへの不満が解消できるのでは、と興味を持ちました。製品を試用したところ、稼働系と待機系を同期して相互監視するHAクラスタリング実装などによる管理業務を大幅に省力化できると実感し、即座に導入を決断しました」と高橋氏は語る。
増設にもスムーズに対応。容易なクラウド連携も高く評価
Synology NASへの移行は2018年4月。その後、映像部門の業務が急増したこともあり、9月には使用状況が80%を超え、すぐに増設が必要になる。その際に実感したのが、Synology NASのスケーラビリティの高さだった。編集業務と共にIT管理を担当する浜野 一成氏はこう説明する。
「業務を停止する必要がないホットスワップによる増設をKSGさんに相談したところ、即座に『できますよ』という返答を得ました。実際、eSATAケーブルを増設する端末に接続し、電源を入れるだけで作業は終了しました。もちろん、業務への影響はまったくありませんでした」
運用状況の視覚的な把握や直感的な操作を可能にする管理画面による、管理業務の省力化にも注目したい。
「例えば、テナントビルに入居する企業の場合、毎年の法定停電への対応もIT機器運用の大きな課題の一つです。以前は、停電後にNASが再起動しないという問題も発生していました。しかしSynologyNASは管理画面上で電源の停止まで確実に行えるため、こうした心配は不要です。IT専任管理者のいない中小企業で安心感をもたらす重要なポイントだと思います」(高橋氏)
アプリケーションの提供も豊富で、その一つとしてクラウドサービスと簡単に連携できる点も同社が高く評価するポイントだ。
「特に注目しているのが、クラウドのデータをNASでバックアップする使い方です。今後クラウド活用が進むと、例えば、解約したクラウドストレージに大切なデータが残ったままというようなことも十分考えられます。そうしたトラブルを回避する目的でも今後Synology NASを活用していきたいですね」(浜野氏)