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仮想・物理サーバーのバックアップにSynologyを活用。クラウドとオンプレのデータを相互に守る便利なツール

導入前の課題

  • 社員に配付したiPhoneのデータ管理の一元化
  • データバックアップのコストパフォーマンス向上

導入システム

  • RackStation RS815+
  • RackStation RS1619xs+×3本

導入メリット

  • バックアップコストを大幅圧縮
  • バックアップに伴う付帯業務を削減
  • 一元的かつ直感的な操作感を実現
「当社のシステムがWindows環境である中、LinuxベースのSynologyの採用はデータセキュリティの観点でも意義があると考えています」 コーポレートディビジョン DX Solution Group グループマネージャー 相澤 弘明氏
「大手メーカーのサーバーはアップデート適用に一苦労することも多いのですが、Synology製品はNASということもあり業務負担が少なくアップデートできることはありがたいですね」 コーポレートディビジョン DX Solution Group 次長 松里 政貴氏

商社×メーカーの創造商社として多様な顧客ニーズに対応

「Dream Together——共存共栄」を企業理念に、商社機能とメーカー機能を掛け合わせた独自のビジネスを展開するCBC株式会社。その事業分野は多彩だ。1925年の創業以来、化学品専門商社として歩んできた同社が製造業への進出するきっかけとなったのは、1980年代の産業用レンズ分野への挑戦だった。さらに近年急伸する医薬品分野では、医薬品の製造に必要不可欠な中間体をイタリアの子会社が製造し、日本や北米に輸出している。 また同社は、早くからグローバル展開を積極的に推し進め、世界40カ国に拠点を展開。特にインド・バングラディシュにはいち早く進出し、インドで製造したジェネリック医薬品を世界で販売するなど多様なビジネスで活躍している。

iPhoneのバックアップ用途にSynology製品を活用

同社のSynology製品導入のきっかけは、社員に配付したiPhoneのデータバックアップをめぐる課題だった。コーポレートディビジョン DX Solution Group 次長の松里 政貴氏は振り返る。 「データ管理をiCloudで行うiPhoneの場合、必要に応じて容量を拡張する必要がありますが、従業員が課金する管理運用は避けたいと考えました。また端末入れ替え時のデータ引継ぎも課題でした。解決策として選択したのは、Synology NASとの間でファイルアップロード/ダウンロードができるDS fileの活用です。個人的な話になりますが、自宅でSynologyNASを購入した際に、使い勝手のいい製品であると実感したことが判断の後押しとなりました」 その後、基幹系システムやファイルサーバーのデータバックアップへの検討が始まった。これまで同社は、バックアップサーバーとバックアップ専用ストレージによるD2D2Dの運用をオンプレミスで行ってきた。ところがOSアップデートをはじめとする管理付帯業務の負担が課題となり、省力化という観点からAWS上の重複排除バックアップソリューションへと移行した。そこで生じたのはコストの問題だった。 「それまでは年間200万円の利用コストが生じていました。一方、Synology NASであれば、数十TBのNASが100万円前後で調達できます。以前の構成では、オンプレ側にもデータを残そうとすると上位ライセンスが必要になることもあり、クラウドは割に合わないのでは? と考えるようになりました」 当時、同社の基幹インフラはスナップショット機能を備えたHCI※に統合され、その他のバックアップツールは必要ない環境にあったが、データリソースの増加やセキュリティ対策など、さまざまな課題への検討が必要となっていた。その全ての対応をHCIだけでは難しい状況が生じていた。こうした状況を受け、同社が選んだのはHCIのバックアップデータなどをSynology NASでバックアップするという選択だった。 「避けたかったのは、仮想・物理サーバーのそれぞれを個別にバックアップすることでした。Synology製品であればActive Backup for Businessで一元バックアップが可能です。以前のバックアップ専用機同様の運用がより低コストで行えることが選択の決め手になりました」
今回の取材にご対応くださった皆様。 DXsolution Gr 相澤 弘明氏(左)舘久 稜氏(右) Human Resources Gr 勝山 未由希氏(中)

クラウドとオンプレのデータを相互に守るバックアップツール

社内外におけるデータ共有にBoxを利用するなど、SaaS活用を推進する同社だが、今後Synology製品への期待は決して小さくない。 「BoxやMicrosoft 365の活用で生じるのが、クラウドデータの保全という課題です。海外のデータセンターは政治リスクがつきものですし、自然災害の多さを考えると国内データセンターも不安が残ります。コストを掛けずに手元にもデータを残したいというニーズに応えてくれるのがSynology製品であると考えています。またBoxの場合、オンプレデータを直接バックアップできませんが、Synology製品であれば、Cloud Syncを介して接続できます。クラウドとオンプレミスをつなぐ便利なツールとして今後も活用していきたいですね」 ※HCI(Hyper Converged Infrastructure:ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)
CBC株式会社 事業内容:合成樹脂、化成品、医薬、農薬、食品、電子機材・光学機器、産業機械、医療機器・歯科材料、介護福祉関連、衣料・生活関連製品等の輸出入業、国内販売業及び、医薬原薬・中間体、光学レンズ、IT・自動車部品、蒸着加工等を中心とした製造業。 従業員数:429名(2022年3月現在)) https://www.cbc.co.jp/

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